自己評価が低い人は「人生ハードモード」になりがちです。いや「勝手に自分でハードモードにしている」と言ったほうがいいかもしれません。
「あぁもう自分はダメだ・・・はぁ」とナチュラルに、無意識にため息交じりに言っているとしたら「危険信号」が灯ってます。
周りを見ると、「自分と同じような状況でも」楽しそうに生活している人もいますよね。自己評価が低い人と何が違うのでしょうか。
自己評価が低い人の特徴と対処法です。
自己評価が低い人だからこそ改善すると強い
現在、自己評価が低いと悩んでいる人は大勢います。日本人は協調性があると言われていますが、それは一歩間違えれば「周りの視線を気にし過ぎている」ということにもつながります。
周りの視線を気にしすぎると、自己評価は低くなります。その理由は「自己評価よりも周りの評価を優先してるから」です。周りの人は「自分の評価が高く他人への評価は低いのが普通」です。自分ファーストなのです。
そんななか自己評価が低い人は、そんな「自己中な人の評価」も真正面から「そうなのかな・・・」と受け止めてしまうので、自ずと自己評価は低くなっていきます。
ただ自己評価を高めることは「誰だって」できます。
そして最初、自己評価が低い人が自分の力で改善して自己評価を高めると「めちゃくちゃ強い」です。これは実は相当価値があることです。
当然ながら「最初からずっと自己評価が高い人」よりも価値がありますよ。最初から(生まれたときから)自己評価が高い人の場合、「自己評価が低い人の考え方が全く分からない」のです。
理屈では分かっていても「そんな考え方する人いる?」と全然しっくりきません。現在自己評価が低い人が自己評価が高い人に感じている印象の逆の考えを、自己評価が高い人は自己評価が低い人に対して感じています。
その点、最初は自己評価が低かったけど、それを自分で改善した人は「自己評価が低い人の気持ちが分かる」のです。
ナチュラルボーンで自己評価が高い人よりも、「視野が広くなる」ので、現在自己評価が低いと悩んでいる人のほうが伸びしろがあります。
自己評価が低い人の特徴
自己評価が低い人の特徴は、「妄想にとらわれている」ということに尽きます。しかもその妄想が「すべてネガティブ」なのです。
それではそのネガティブな妄想について詳しく見ていきます。妄想を次の3つに分類してお伝えします。
- 周りの会話が気になる。(悪口を言われてないか)
- 周りの人への評価も低い
- 満足できる基準が異常に高い
周りの会話が気になる。(悪口を言われてないか)
例えば、学校でも職場でもいいですが「4,5人の人が楽しそうに会話をしている部屋に、あなたが入ります。するとさっきまで楽しそうに話していたのにピタッと会話がなくなりました」
このような状況は「よくあること」ですよね。このときに自己評価が低い人は
「絶対に私の悪口を言っていた。だから私が部屋に入った瞬間に話を止めたんだ・・・何か気まずい」と会話が止まった原因を「勝手に妄想で」自分のせいと決め込みます。
しかもそういった感情は周りにも伝わるので、「あの人が来たら急に面白くなくなった」という空気になるのです。こういう状況は「どこにでもある状況」です。
普通に考えれば「気にせずに自分からしゃべりに行ったらいいだけでのこと」です。
「おはよー」と声を掛ければ良いのです。声を掛けると大概は「おはよー」と返事をしてくれるので、そこから会話を始めます。
また自己評価が低い人だと、変に聞いてしまうこともあります。
「何か楽しそうに話してたけど、私の悪口?」とか。これはもう「確認せずにはいられない」のです。そんな質問したら「そんなはずないじゃん!」となるに決まっています。自己評価が低い人は「自分が安心したいだけの、ネガティブな質問」を止められません。
言われたほうも「何言ってんのこの人?ただドラマの話してただけなのに」となります。
周りの会話が異常に気になる自己評価が低い人は「自分が悪口を言われているかどうか」を気にしています。自己評価が低いとどうしても「周りの評価が気になる」ので、気にせずにはいられないのです。
周りの人への評価も低い
自己評価が低い人は「周りの人への評価も低い」です。例えばちょっと誰かがミスしたのを見ると「あの人何やってんの?全然ダメじゃん」と評価が厳しいのです。
自分が周りへの評価が厳しいので「周りの人も自分と同じように評価しているはずだ」と考えてしまいます。このような考えだと「もし自分が自分の周りにいる人だったら、自分のことは評価しない」と考えるようになります。
ところが実際は、自己評価が高い人ほど「周りのことは気にしていない」ものです。良い意味で自己中なのです。
自己評価が高い人は、周りの人に対して良いとも悪いとも考えていない状態といえます。他人の評価よりも自分の評価に重点を置いています。悪くいえば「周りに関心がない」とも言えますよね。ただそれは当然です。
自己評価の高い人が周りを気にしないのは「だって自分に関係がないから」というシンプルな考えです。
自己評価が低いと周りのことも気になり、「自分のことを棚に上げて」厳しい評価をします。しかも「自分が他人に厳しい評価をしているから、周りも自分に対して厳しい評価をしているはずだ。と勝手に妄想」して落ち込んでいます。
さらに、「自己評価」となると、その自分が厳しい評価をしている「他人の評価を優先する」のです。
満足できる基準が異常に高い
自己評価が低い人は「合格点の基準が異常に高い」です。そのため相対的に自己評価が低くなります。このような「満足できる基準が異常に高い」人は、評価が基準に達しそうになると「さらに点数を上げてくる」こともあります。
このパターンに入ると「自ら自己評価を下げるためのゲームをしている」としか思えません。
ドラマや漫画の世界にしかないような基準を求めているので、いつまで経っても満足できないのです。
例えば、仕事もできて同僚や部下からも信頼されて、給料は30代で2,000万円あり、キレイな奥さんと物分かりの良い子供がいるのが自分のなかで満足できる基準だとします。
こんなの無理でしょう。少なくとも「仕事も」「家族も」「年収も」すべてクリアするのは相当難しいです。どこか最低一つは妥協が必要で
仕事は誰からも信頼されてないけど、給料も良いし家族もいるからまぁいいか、と考えるとラクになります。それが「仕事が上手くいかないのはおかしい・・・」と完璧を求めると、それに達しない自分に嫌気がさして徐々に落ちていくのです。
もっと言えば、「日本人に生まれている」というだけでも基本的には大きなアドバンテージがあります。家が貧乏だったり家庭環境に問題がある場合などもありますが、それでも世界にはもっと恵まれない人たちもいます。
そんな人たちからすれば「あなたも十分幸せそうに見える」と言われるのではないでしょうか。
何も勝手に自分で幸せと感じる基準を上げて、その基準で苦しむ必要はありません。
自己評価が低い人の改善法
それでは自己評価が低い人に向けてオススメの改善法をご紹介します。恐らく、この記事を読んでいる人は「自己評価が低い」と自分で気づいている人が多いはずです。
ただこの記事を読んでいる人は「自分で自己評価が低いと気づいている」ので、改善する見込みは高いです。自己評価が低い人のなかには「無意識に自己評価がずっと低いまま」の人もいるので、自己評価が低いと気づいている分、改善するスピードは速いのではないでしょうか。
自己評価を上げるための改善法は次の2つです。
- 小さな幸せをかき集める
- 自分だけに焦点を当てる
小さな幸せをかき集める
まず誰にでも、今すぐにでもできる改善法としてオススメなのが「小さな幸せをかき集める」ということです。「かき集める」なので、「能動的に幸せを集める」作業が必要です。
何となく集めるだけではダメで「集めるぞ!」という気持ちが「かき集める」という表現になります。なぜ小さくてもいいから幸せをかき集めるかと言えば、幸せだと感じるときって「自分はツイてる!」という感情が自然と出てきますよね。
要はその「自分はツイてる!」というのを1日で何度も自分の心の中で繰り返すのです。本当に小さなことで大丈夫で、例えば朝起きたときに晴れてる空を見たら「めっちゃ晴れてるな。きょうはツイてる」と思うだけでも随分違ってきます。
人生って毎日の繰り返しなので、こういう小さな幸せを集めて「ツイてる!」と感じることが、ひいては長い人生を通しても最後に「いろいろあったけど私は今までツイてた!」と感じることができるのではないでしょうか。
自己評価を高めるときに「オセロみたいに1発で黒から白に変わる」ことはありません。仮に変わったとしてもまた直ぐに白から黒に変わります。
それよりもじっくりと小さな幸せを集めたほうが、最終的には自己評価を高める近道になります。
自分だけに焦点を当てる
自己評価が低い人は、「散漫な行動を取ってしまいがち」です。周りの視線や評価を気にするあまり、「余計なこと」をしてしまいます。
「こういうことを言ったら喜ばれるんじゃないか?」とか「今はこういう行動が求められている」など「他人からの評価」を異常に気にしています。
他人の視線を気にしながら行動してると、他人からの評価が気になりますよね。そしてその評価が自分が想像していた基準よりも低かったら自己嫌悪になります。
自己嫌悪になるということは、「自己評価が低い」ということに繋がります。ここで自己嫌悪になるのではなく「自分はそれなりに頑張った」と思えるようにならないと、いつまでも自己評価は低いままになります。
つまり「周りの視線や評価を気にせず、自分の内側の気持ちだけに焦点を絞る」のです。こっちのほうがシンプルですよね。考える対象が「自分だけ」になります。
周りの評価を気にしていたら、「無数の視線や評価」を気にしないといけなくなります。
正直言って「それは無理」です。
聖徳太子でも12人しか同時に話を聞けなかったのに、「無数にいる周りの人たちの評価を聞いて、自分の納得のいく評価を得る」というのはかなり無謀なことです。
しかも周りの評価はいい加減なものなので「いやもっと評価されないとおかしい!」と感じることばかりです。そんなあてにならない他人の評価を気にするよりも、あくまでも「自分の内側の声」に耳を傾けるべきですよね。
評価を気にする対象を「自分自身だけにする」ことで、自己評価はどんどん上がりやすくなります。周りの声は一切気にせずに、自分が何をしたいかに焦点を当てたほうがいいです。
自己評価が低い人は、「自分よりも他人のほうがすごい」と勘違いをしています。そのため自分よりも他人の評価が気になるのです。
「とにかく自分が正しいと思うことをやる。そしてそれを自分自身が認める」
これに尽きます。