余計なお世話をしてくる人は厄介いですよね。まず一番最初に余計なお世話の場面に当たるのが小学生のころではないでしょうか。
遠足で「好きな友達とグループを作るように」と先生が生徒たちに指示を出します。すると「1人だけどこにも入れない男子が1人」います。その光景を見た「委員長タイプの女の子」が
「〇〇くん、誰も友達いないんだったら、私たちのグループに入る?」と言います。
これはキツイですよね。男子が1人で女子メンバーたちのグループに入って楽しいわけがありません。しかし委員長タイプの女の子も悪気がありません。悪いのはこんな残酷なシステムを作った先生です。
ただ、委員長タイプの女の子の行為は「余計なお世話」ですよね。女の子の助けてあげよう精神は素晴らしいのですが、それでは「男子が余計に孤立する」可能性が極めて高いのです。
善意の余計なお世話ほど厄介なものはありません。
そして社会人になっても「余計なお世話をしてくる人」はいます。「それってあなたがしたいだけじゃないの?」ということも多いです。
それでは「余計なお世話をする人」の特徴と対処法です。
余計なお世話とは
「余計なお世話」という言葉の意味は次の通りです。
かえってこちらにとっては迷惑になる、相手方の親切心に基づく行動のこと
引用:weblio
「相手は親切のつもり」ですが「こちらにとっては迷惑な行為」のことですよね。
ここで重要なのは「相手は親切をしたつもり」という部分です。つまり「相手は勝手に自分の中だけで」判断しています。こちらのことを無視して突っ走ってる状態で、しかも「こちら側に迷惑になること」をしてきます。
考えようによっては非常に「質(たち)が悪い」です。
余計なお世話をする人の特徴
余計なお世話をする人の特徴をお伝えします。こちらが望んでいないことを厚かましく仕掛けてくる人は下記のような特徴を持っています。
- 勝手に心配をしている
- 共感性が低い
- 思いついたら即行動
- 自分の気持ちを優先
それでは具体的に余計なお世話をする人の特徴を見ていきましょう。
勝手に心配をしている
まず一つ目は「勝手に心配をしている」ということです。すべてはここからスタートします。
「誰もあなたに頼んでいないのに」勝手に心配をしているのです。
普通は、仮にBさんが困っていたとすると「Aさんに相談してみよう」となり、それから相談を受けたAさんがBさんの問題を解決します。これが普通の流れで、AさんがBさんの世話をするという状態です。
しかし余計なお世話をする人は「あの人は困っているだろう。その理由は〇〇に違いない!私は子供のころからコナンを読んでいるから直ぐに分かる!」と超解釈をしてきます。
自分の中だけで、勝手に相手の心配をして、その理由までコナンくんばりに推測してきます。
「すべてが余計なお世話をする人の頭の中の出来事」ですよね。余計なお世話をする人の思考回路は、まずはここからスタートします。
例えば、30歳の独身女性がいます。その独身女性に対して、職場で余計なお世話を焼く上司が
「30歳で独身だからプライベートは寂しいだろう。よし、俺が男を紹介してやろう!」と取引先の独身男性を勝手に紹介します。
ただ30歳独身女性は「今は仕事を頑張る」と決めています。それでも上司からの厚意をばっさり断ることもできずに「分かりました、食事だけしてきます」と渋々ながら取引先の男性と食事をすることになります。
上司の頭の中では「30歳の独身女性は可哀そうだ!」と勝手に心配しているのが分かります。
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独身女性から悩み相談も受けてないのに、「余計なお世話」をしています
共感性が低い
余計なお世話をしてくる人は、「相手が何を望んでいるか」というのが分かりません。そのため「見当違いなことをしてしまう」のです。
余計なお世話をしてくる人は「こうに違いない」という考えを強く持っています。勝手に心配するだけでなく、「思い込みも激しい」のです。
また余計なお世話をしていることにも気づかないので、余計なお世話をした後は「ひと仕事やり切った顔」をしています。
例えば先ほどの30歳の独身女性に余計なお世話で取引先の独身男性を紹介した場合だと、独身女性が「え・・・いや私は大丈夫です・・・」と迷惑そうに言っているのに「まぁまぁ!キミもいい年だし寂しいだろう!」と大きな声で職場で言います。
「(いやあんた、そんな大きな声で寂しいって…)」
30歳独身女性は、これ以上職場で周りの同僚に聞かれながらやり取りするのが恥ずかしい状態で「分かりました・・・」と答えます。すると上司は「良いことをした!」となり、「余計なお世話をした」という認識を持つことはありません。
普通は「いや大丈夫です」と言われたら、「あぁそうか、じゃあまたいい奴がいたら紹介するよ」ぐらいで終わりますが、共感性が低いのでグイグイきます。
思いついたら即行動
余計なお世話をする人をよく観察してみてください。「脊髄反射的に行動している」ことが多くないですか?余計なお世話をする人は、「思いついたら即行動」します。
行動力があるのは良いのですが、それが「明後日の方向を向いている」のでやっかいです。少し立ち止まって考えれば分かることなのに、思いついたら「うおぉぉ!」と突っ走っていきます。
例えば、先ほどの30歳の独身女性に取引先の独身男性を紹介する場合も、事前に一言「取引先に良い男がいるんだけど・・・」と何となく探りを入れるとスムーズに話が進みます。
それが余計なお世話をする人は「次の休みで大丈夫だと相手に伝えておいた。どうせヒマだろう」とすでに会う日にちまで決めてから話を持ってきます。
余計なお世話をする人は「相手の迷惑を考えずにまずは行動」します。しかも余計なお世話をする人のなかでは物語が勝手に進行している状態なので手に負えません。
自分の気持ちを優先
余計なお世話をする人は「相手のためを本当に思って行動していない」です。
余計なお世話をする人は「自分がしたいから行動しているだけ」です。つまり相手の気持ちなんて全く考えていません。
しかも余計なお世話が好きな人は「良いことをしているのだから、できれば感謝してほしい」とも思っています。勝手に余計なお世話をしているだけでなく、そのお世話に対して「感謝して、ありがとうと言ってほしい」と願っています。
そのため余計なお世話をする人に「あのー、余計なお世話なので止めてもらえます?今後もずっと」と言おうものならあまりのショックに失神してしまうかもしれません。
もしくは「感謝してほしいぐらいなのに・・・恩を仇で返された!」と怒りだす可能性もありますよ。
余計なお世話をしてくる人の対処法
最後に、余計なお世話を無理やりしてくる人の対処法をお伝えします。余計なお世話の対処法としては、自分がどのような対処を取りたいかによります。
- お世話を受け入れる場合
- お世話を受け入れない場合
上記2つのシチュエーションに分けてご紹介します。
お世話を受け入れる場合
まずは「余計なお世話を受け入れる」という場合です。現実的に考えると、こちらの「イヤイヤ受け入れる」人が多いのではないでしょうか。
しかし受け入れるときにも、何も対処せずに受け入れると、余計なお世話をする人は「どんどんエスカレート」していきます。
対処しないと「自分のお世話で相手も喜んだに違いない。私は良いことをしている!」と余計なお世話をする人のエンジンに次々と薪を入れていることにつながります。
そのため「次からはできれば事前に教えてもらっていいですか?」といった具合に「余計なお世話の中身」を把握するようにします。
余計なお世話を受け入れる場合の最善策が「余計なお世話を事前に知っておく」ということです。知ることで、そこからさまざまな対処ができます。
お世話を受け入れない場合
最後は余計なお世話を受け入れない場合です。この方法を取るときは「余計なお世話をされたときの初リアクションが大切」です。
余計なお世話をされるときは「いつも不意打ち」です。余計なお世話は、いつも突然やってきます。
急に余計なお世話をされると、日本人的には「何となく受け入れてしまう」のです。余計なお世話をする人は、こうした成功体験から次々と余計なお世話をするようになります。
そのため「最初のリアクションが非常に重要」です。
最初に「この人余計なお世話だなぁ」と感じたら分かりやすく「いらね」という顔をしてから、2,3秒間を開けてから小さな声で「・・・あっわざわざすみません」と共感性の低い相手にもこちらが迷惑がっていることを気づかせる返事をします。
ルールとしては「直接的にいらないとは言わない」ようにしましょう。余計なお世話をする人はアクティブなため、敵に回すとやっかいです。
直接的な表現は避けつつ、「余計なお世話はいらない」と相手にも分からせるように対処しましょう。このように対処することで、さすがに余計なお世話をする人も「もしかしたら、この人は迷惑がっているかもしれないなぁ」とぼんやり気づきます。
このようにスマートな大人の立ち振る舞いをすることで、余計なお世話をする人を軽く受け流すことができるようになります。