会社や学校で「他人への悪口を言わない人」っていませんか?皆でワイワイ盛り上がっているときに、全然乗ってこない・・・。それどころか
「ねぇ、誰かの悪口なんてやめようよ。そんなことしても自分の評価を下げるだけだよ」
と説教までしてくる始末。完全に場はシラケてますが、悪口を言わない人は「世直しをした!」と気持ち良さそうな恍惚とした表情を浮かべています。
悪口を言わないどころか、他人に説教までしてくる「悪口を言わない至上主義」の人の特徴をご紹介します。
悪口を言わない人の特徴
悪口を言わない人は、学校や会社にも「たまに」います。飲み会などの席で「上司は無責任の上に禿げてる」と言うと「禿げてんのは関係ないやん!hahaha!!」と皆で笑っていると
「あのさ」と悪口を言わない人が赤ワイン片手に我々に言います。
「ここにいない人の悪口は止めない?そういうのって空しくなるだけだよ?」とちょっと怒り気味で言ってきます。我々も大人なので
「そうだね、悪口とかは止めよう!夢!一人ずつ夢を語ろうぜ!」と別の話題へと移します。そしてその悪口を言わない人がトイレに言った瞬間に
「何アレ?こわー。とりあえずワインがウザイ」と悪口が再開されます。
社会は綺麗事だけでは上手くいかないのです。確かにお互いがお互いを尊重し、良いところを褒め合い、夢を語り合うのが素晴らしいことなのは分かります。
ただ「悪口がないとイマイチ面白くない」のも事実です。居酒屋では悪口が至る所から聞こえてきます。社会とは微妙なバランスでできています。善悪を簡単にスパッと分けることはできません。
そして悪口を言わない人は「何故か」そこそこ嫌われます。一般的には悪口を言わないことは良いこととされていますが、なぜ誰の悪口を言わないのに、逆に悪口を言われてしまうのでしょうか。
悪口を言わない人の特徴を見ていきます。
いい人だと見られたい(偽善者)
悪口を言わない人の一番の特徴は「偽善者」です。常に365日24時間いつだってパーフェクトヒューマンと見られたいのです。常に本能を理性が押さえていて「どこかで聞いたことがあるような薄っぺらいこと」を平然と言ってきます。
もう顔に「いい人でしょ?私」と書いてあるのが透けて見えているのです。
また悪口とは「批判」も含んでいるので、批判がないと社会は上手くいきません。それに悪口と批判は「ほぼ同義」です。悪口を言わない人でも「批判」はします。
そうじゃないと、散髪に行って変な髪型にされても「まぁ仕方ないよね、美容師さんも一生懸命仕事をしてるし」と何も言えなくなります。
悪口を言わない人は、自分が言ってることは「批判」で、他人が言っていることは「悪口」と勝手に都合の良いように脳内変換されます。
また一般的に見て「誰がどう考えても悪いことをしている人」がいます。
例えば、上司が会社の金を横領して愛人に使っているとします。それを飲み会の席で「あの上司はゴマすりと会社の金を使うのだけは上手い!hahaha!!」と言ってると「悪口は止めない?」と悪口はダメ至上主義者は注意してきます。
いや、これはどう考えても上司が悪いじゃないかと思いますが、それもダメなのです。
社会人の悪口はそれなりの理由があることが多いのです。悪口を言わない人は、「すべてひっくるめて悪口はダメ」と判断しているので「何も考えてない偽善者」に他なりません。
他人に興味がない
悪口を言わない人をよく観察してみてください。「マイペース」な人が多くないですか。つまり「周りのことに興味がない」のです。
このタイプの人は、自分中心に物事を考えているので、他人が他人の悪口を言っているのが理解できません。
もっと言えば、「悪口を言えるぐらい他人に興味を持っていない」のです。
悪口を言わない人に「あの上司のことどう思う?」と聞いても「うーん別に」と沢尻エリカのような返答しか返ってこないですよ。
このタイプの人は悪口を言わないのではなく「他人への興味がないから、悪口どころか何も感想が思い浮かばない」のです。
八方美人
悪口を言わない人のなかには「極度に周りの視線を気にしている人」もいます。「誰にも嫌われたくないぞ!」と決意している人もいます。
その決意は素晴らしいのですが「全員に良い顔をするのは無理」です。そのように「誰にでも良い顔」をしていると、最後は誰からも相手にされなくなります。八方美人だと「最初は」上手くいくことが多いです。
「知り合い程度」の人たちの集まりだと八方美人で十分に通用します。誰かが悪口を言っているときもヘラヘラしているだけでやり過ごせます。
この八方美人タイプの人は「悪い人じゃない」のですが、誰からも「軽く」見られます。
「どうせあいつに聞いてもヘラヘラしてるだけだし、意見を聞かなくてもいい」という状態になります。周りとの摩擦を避け過ぎると誰に対しても悪口を言えなくなり、自分の立場を悪くします。
八方美人は真面目な人が多いので、「自分の中で勝手に気を使って、勝手に疲れている」ことも多いです。
・関連記事:真面目すぎる人の特徴~シンプルにつまらない~【直し方】
悪口を言わないことが絶対に正しいと思っている
三つ子の魂百まで、と昔の人はうまく言ったもので、世の中には「どんな些細な悪口も許しまへんで!」という悪口撲滅委員会に在籍しているような人もいます。
「悪口にめちゃくちゃ敏感」なのです。
そのため誰かが悪口のようなことを言うと「キッ」とその人をにらむような仕草を見せます。このタイプは「若い人に多い」です。今まで少女漫画や少年漫画を読んできて、世の中すべてを黒か白かで分けようとします。
だってルフィは悪口言わないよね、と漫画の世界をそのまま現実世界へと持ってきます。都合の良い部分だけを持ってくるのです。
このような悪口は絶対にダメという精神状態の人はヒステリックになる人が多いため、「悪口はダメという悪口をその人が言っている」こともあります。
他人にも自分の考えを押しつける
悪口を言わない人のなかには「自分の考えを押し付けてくる人」もいます。「悪口を言わない」という考えを布教しようとしてきます。この考えは非常に怖い考え方で
「悪口を言っている人は、まだ未熟で可哀そうな考えしかできないから、パーフェクトヒューマンである私の考えを教えてあげないと」という感じです。
こちらからすれば「余計なお世話」なのですが、布教活動をする人は至って真面目です。
このタイプの人は「自分のほうが確実にあなたよりも上のステップにいる人」という態度を取ってきます。待てと、何で勝手にお前が上に行くの?と感じるところですが、このタイプの人は「ナチュラルに上から目線」で説教をしてきます。
しかもどこかで聞いたことのあるような薄っぺらい言葉で言ってくるのです。
「悪口はダメだよ。悪口を言うと、いつか自分にその悪口は返ってくるんだよ」と。
こんなこと言われても、うっせーとしか思わないですよね。
自分への悪口は許さない
悪口を言わない人は、予防線を張っています。つまり「私は誰の悪口も言わないから、私への悪口は止めてね」と。
こういった考えはずる賢いです。
ただその上で自分の悪口を言われているのが分かると「前世は赤鬼かな?」というぐらい顔を真っ赤にさせて怒ります。悪口を自分の中で「この世で悪いもの」と特別視しているため、悪口を言わない人は自分が悪口を言われたら怒ります。
「悪口なんて人間だったら誰でも言う」と理解をしていれば、そこまで激烈に怒ることはありません。
よし俺も言い返してやろう!と思うぐらいです。人間が複数人集まれば、「それぞれ違う人格なので合う合わないは当然」です。それが良い方向に働くこともあれば悪い方向に働くこともあります。
人間関係において悪口が出てくるのは「当たり前のこと」です。それを「自分は悪口を言わないから自分は悪口を言われないだろう」と考えるほうが無理があります。
悪口を言わない人は「自分が悪口を言われても相手の悪口を言わないガンジー精神を持つこと」が求められます。ストレスで禿げそうですよね。
本当に仲の良い友人ができない
世の中の多くの人は「悪口が好き」です。例えば自分が誰かの悪口を言ったときに
「その気持ち分かるわぁ」と言われると「この人とは気が合いそうだ!」という気持ちになりますよね。
それが「他人の悪口は止めない?」と言われれば「じゃああなたのようなつまらない人と何話すの」となります。お前からしゃべってこいと。
悪口を誰かの前で話すというのは「リスクを伴う行為」でもあります。もし悪口の対象となる人と仲が良い人が悪口を聞いたら良い気持ちはしないですよね。さらに自分が言った悪口を告げ口される可能性もあるのです。
いわば悪口を言うのは「信頼している証」でもあります。
こちら側はリスクを冒して悪口を言っているのに、それに同調されないと「悪口を言わない人を信頼できない」のです。
特に社会人になると、誰かと知り合うのは「仕事を通じて」が多くなります。仕事で知り合った人と仲良くなるには、「誰かの悪口」が一番直ぐに仲良くなれます。
こういった場面で「何も言わない」と「この人は自分と感性が合わないな」と、特に社会人になってから仲の良い友人ができづらくなります。
まとめ:悪口を言わない人の前では永遠に天気の話をするしかない
今回の記事では、悪口を言わない人の特徴をご紹介しました。皆さんの周りにも一人ぐらいは、悪口を何も言わない人もいるのではないでしょうか。その人は今回お伝えした悪口を言わない人のタイプのどれかに分類されているハズです。
悪口を言わない人の特徴は、誰の悪口も言わないですが、その事で悪口を言われているパターンが多いです。悲しいですね。
また悪口を言わない人は、周りが誰かの悪口を話している状況も嫌いなことが多いため、悪口を言わない人がいるときは「今日は暑いね」「明日も暑いらしいよ」などと天気の話題をひたすらするしかありません。
当然ながら、度を超えた悪口はいじめにつながるので、基本的には「下の立場の人が上の立場の人に向かって悪口を言う」のが社会人としてのマナーですよね。