内向的な人の特徴
内向的な人の分かりやすい特徴としては「目を合わせない」「声が小さい」「初対面の人が苦手」というのがあります。
また単純に姿勢も悪いです。猫背になっていたり、やたらとキョロキョロ周りを見たり挙動不審になることもあります。
子供や高校生ぐらいまでの青春期は内向的になる時期もありますよね。尾崎豊のように「学校や大人たちに支配されている」と何となく感じてしまいます。
ただ高校生ぐらいまでは多感な時期なので、仕方のない部分もあります。周りにいる人たちも「あの子は思春期だからねぇ」と何となく理解も得られやすいです。
ただ「大人の内向的な人」についてはちょっと問題があります。
大人でも内向的で魅力的と見られるのは「よっぽど才能がある人」です。クリエイティブな仕事ができるとか、周りとは明らかに違う才能を持っている人の場合は内向的でも大丈夫です。
ただ一般的にはそこまで才能のある人はいません。そのため「ちょっと変わった人」とネガティブな見られ方をします。
大人になると、会社での人間関係はかなり表面的なものになります。学生時代のように、プライベートで食事に行ったり旅行に一緒に行ったりすることはほとんどありません。
内向的な人と長い時間を共に過ごすと、徐々にお互いの良い部分なども見えてきますが、社会人になるとそこまでお互いを知る機会もないです。
つまり「表面上の性格」を大人になるとみられます。
そのため内向的な性格をしていると第一印象は良くないですよね。これは確実です。
例えば職場で違う部署の人たちと懇親会をしているときに、「ずっと下を向いてスマホをいじったまま、何かしゃべっても声が小さい人」がいたらどうします?
そんな人とは基本的には近づきたくないですよね。それよりも爽やかな笑顔ではきはきしゃべっている人のほうが初対面の好感度は高いです。
このように内向的な人は、どうしても第一印象が悪くなります。
これは仕方ありません。お互いに一週間ぐらい同じ部屋で生活をすると、内向的な人が優しかったり、信頼できる真面目な人と判断できます。
しかし普通の一般生活を送る上ではお互いに「そこまで親密になる機会はない」です。
そのため内向的な人はどうしても「社会人になると不利」になります。
学生時代はお互いに一緒に過ごす時間が長いので、自分と気の合いそうな人を見つけやすいです。たっぷりと時間があるので、同じクラスや部活、サークルなどに所属していると「徐々にお互いを知ることができる」のです。
それが社会人になると「ほぼ表面上の付き合い」になるので、内向的な性格のままだと「誰とも仲良くなれない」こともあるのです。
そして職場で内向的なので、職場の飲み会などに参加しても「気づいたらテーブルの隅で1人でスマホをいじっている」状態になります。
職場の飲み会でも内向的な性格を発揮してしまうので、その後の職場でも「より孤独になってしまう」のです。孤独になると周りもあまり話しかけなくなるという悪循環になります。
ただ内向的な人は「どんなときでも」内向的なのでしょうか。
恋愛中の相手には内向的じゃない
内向的な人は恋愛中だったり家族の前では「むしろ積極的」です。心を許した相手の前になると「全く内向的じゃなくなる」のです。
どうして内向的な人が心を許している相手の前だと積極的になれるかと言えば「信頼関係」があるからです。内向的な人は「この人だったらこれぐらい言っても自分のことを嫌いにならないから大丈夫」と相手を信頼しています。
逆に初対面の人の前だと「変なことを言って嫌われないようにしよう」と思い過ぎています。
例えば相手との話が面白くないときは「自分の面白い話をすれば良い」のですが、内向的な人は真面目な人が多いので初対面の人に「自分が思う失礼なこと」はしません。
これが仲の良い相手の場合だと「自分の本音」が言えます。
このようになぜ内向的な人が初対面の人と恋愛中の人や家族、仲の良い友人の前での対応が違うのかと言えば「自分に自信がない」からです。
これは「自己評価が低い」ともいえます。
「本当の自分を出すと、周りから嫌われる。周りにはできるだけ嫌われたくない」という強迫観念を持っています。
実際のところは本当の自分を出さなくても嫌われるときは嫌われます。どうせ嫌われるなら「自分を出して」嫌われた方が納得感が出ます。
これは当然のことですが、周りの人すべての嫌われないようにするのは不可能です。
仕事になると内向的に。向いてる仕事は?
内向的な人に向いている仕事は「他人と極力関わらない仕事」が良いでしょう。
他人との関わり方も「メールや文章なら大丈夫」という人や「電話なら大丈夫」「少人数なら大丈夫」と人によって内向的なレベルは違います。
まずは自分が「どれぐらい内向的か」というのを知る必要があります。
そしてこれが重要なのですが「内向的な性格を直したいかどうか」を決めるようにしてください。直したい人は「あえて営業や接客業に行く」のがオススメです。
内向的な性格のままで大丈夫という人は、そのまま極力他人と関わらない仕事を選んだほうが精神的には安定します。何も無理をする必要はありません。
内向的な人はややデメリットが多い
内向的な人は外交的な人に比べると「ややデメリットが多い」です。外交的な人と比べると、どうしても「できること」が少なくなります。
飲み会への参加などは最たるものですよね。飲み会などで職場の人たちとコミュニケーションを取ることで、日ごろの仕事もスムーズに進むことがあります。
内向的な人は職場での人間関係で孤立してしまうことが多いので「自らハードモードを選択している」状態です。
例えば仕事で誰かと同じようなミスをしたとしても、内向的な人の場合だと「めちゃくちゃ怒られる」こともあります。
外交的な人が同じミスをしても「もうー、今回はカバーしたけど次は頼むよぉ」と何となく有耶無耶になることもあります。
人間なので当然ですが仲の良い人には怒りづらいですよね。
このように内向的な人は「仕事面では特に」デメリットが多いです。
そして恋愛面でも「出会いのきっかけ」は少なくなります。内向的なので、異性と出会う機会がそもそも少ないのです。さらに出会ったとしても内向的な性格を遺憾なく発揮してあまり話すことができません。
福山雅治のようなイケメンならそれはそれで良いのですが、普通はそうじゃありません。
自分から積極的にしゃべらないと恋愛に発展することは難しいです。ただ一度恋愛に発展すると、お互いに信頼関係が築けて内向的な人も恋人とはオープンな会話ができるようになるので、長続きすることが多いです。
ただ総合的に考えると、内向的な性格の人は仕事・恋愛面でもデメリットのほうが多くなっています。