「あぁもうダメだ・・・」「もう無理かもしれない・・・」落ち込みやすい人は意外と多いです。このように落ち込みやすい人の顔を見ると、「本当にこの世の終わりのような顔をしている」こともあります。
何かあると直ぐに落ち込んでしまう人には、共通する考え方があります。
落ち込みやすい人は、何事もネガティブに考えて「ずっと同じところをぐるぐる回っている状態」です。落ち込みやすい考え方から脱却するには、まず落ち込みやすい人がどのような考え方をしているのかを知る必要があります。
その後に対処法もお伝えします。
落ち込みやすい人の考え方
落ち込みやすい人には共通した考え方があります。まずはどのような考え方を持っている人が落ち込みやすいのかを把握しましょう。
自信がない
落ち込みやすい人の一番の特徴は「自信がない」ということです。自信満々の人が直ぐに「あぁダメだ・・・」と落ち込むとはありません。
自信があると、ちょっとしたことぐらいで落ち込むことがありません。何か問題があっても「できるだけ改善するぞ!」と物事を良い方向に進めようとします。
これが自信のない人の場合だと逆になります。ちょっとしたことでも、自分に自信がないため直ぐに落ち込んでしまいます。
例えば、学校や職場で「自分の悪口が言われているという噂」を聞いた場合、落ち込みやすい人は
「どうして自分が悪口を言われるんだろう。はぁ・・・」と一気にガクンと気持ちが下がります。
このような思考になると、悪循環になっていきます。
世の中は世知辛いもので、積極的な自信満々の人はあまり文句を言われませんが、普段からビクビクしていて落ち込みやすい人のほうが悪口の対象になりやすいです。
そして悪口を言われて落ち込んでしまうという悪循環になります。
自己評価が低い
落ち込みやすい人は「自己評価が異常に低い」です。往々にして「正当な評価ではない」場合が多いのですが・・・。
つまり客観的にコンピューターに採点をさせたら70点ぐらいでも、落ち込みやすい人の自己評価は40点をつけます。
明らかに自己評価が低いのですが、落ち込みやすい人はこのことに気が付いていません。
どうしてこのように自己評価が低いのかといえば、「合格点が高過ぎる」こともあります。理想が高過ぎるので、自己評価が低くなります。
理想の点数が高過ぎると、自分の中の採点が低いのでギャップがかなり大きくなります。このギャップが大きいほど、落ち込み具合はひどくなります。
他人の視線・評価が気になる
落ち込みやすい人の特徴として「他人の視線・評価を異常に気にしている」ことが多いです。しかも他人の視線・評価が気になるだけでなく、「悪く見られているんじゃないか?」と考えています。
他人の視線・評価を気にしだすと「終わりがない」ですよね。
落ち込みやすい人の場合は、かなり敏感になっていることもあるので「歩いてすれ違ったときにチラッと見られただけ」でも悪い方向に考えてしまい落ち込むこともあります。
また落ち込みやすい人は自己評価が低いので「他人の評価」を気にします。周りの誰かからの評価に一喜一憂するので、身が持ちません。
他人からの評価ほどあてにならないものはないです。他人の評価というのは「悪く言われるのが基本」です。「他人から良い評価をされる」というのは「レアケース」です。
例えば、プロ野球選手もどんなに活躍しても一つエラーをしただけでかなり批判されます。今までの活躍すべてがなかったかのように批判されます。
他人は「自分に優しく他人に厳しい」のが普通です。このことを頭に入れておかないと、他人からの評価を異常に気にするようになります。
精神状態が不安定
落ち込みやすい人は「感情の起伏が激しい」です。何かイヤなことや問題があると、直ぐに落ち込んでしまうので精神的にも不安定になります。
日頃からポジティブな人は、ちょっとぐらいイヤなことがあっても「弾き飛ばす」ので精神が安定しています。
精神状態が不安定なので、些細なことで怒ったり悲しんだりします。落ち込みにくい人は精神的にも安定しているので、滅多なことがない限り急に怒ったり悲しんだりしません。
つまらないことで怒ったり悲しんだりするのは「周りの環境に影響されやすい」状態です。落ち込みやすい人は精神状態が不安定なので、体調も悪くなります。
夜も眠れなくなり、寝不足になることで余計に精神状態が不安定になってしまいます。
被害妄想が止まらない
落ち込みやすい人は「想像力が豊かな人」が多いです。落ち込みやすい人は周りの人が「何も考えていないように見える」ことがあります。
周りが何も考えていなく、「自分だけが想像力がある」と考えている人は「被害妄想もしやすい」です。
想像力が豊かなだけなら全く問題ありません。相続力がプラスのほうに働けば
「世の中は自分中心で周っている」とも感じることができます。これはさすがにプラス思考過ぎますが。
ただ日常生活を幸せに送るためには「すべてが自分中心」のほうが良いときもありますよね。
無駄にネガティブに妄想して落ち込むこともありません。落ち込みやすい人は「被害妄想がすごい」ことが多いです。
例えば仕事中に上司から「キミはいつも仕事が遅いな」と言われたら、落ち込みやすい人は
「え・・・いつもってどういうこと?ずっと前から自分は仕事遅いって思われてたってこと・・・。この上司が思ってるってことは、他の人も思ってるんじゃ・・・はぁ」となります。言葉の細かいところに引っかかってしまうのです。
こういうときは「うっせぇ禿げ!偉そうに普段何にもしてないのに口だけ出しやがって」と思えるようになるとかなりラクです。
大体、他人なんてちゃんと考えて話してません。その場の雰囲気で話しているだけなので、落ち込みやすい人が被害妄想するほどちゃんと考えてません。何となく話しているだけです。
相手が何となく話していることに対して、被害妄想を膨らますとろくなことにならないですよね。
自意識過剰
これまで落ち込みやすい人の特徴をお伝えしましたが、根底には「自意識過剰」という考え方を持っています。
他人からの評価が気になったり、自己評価が低いのも「自意識過剰」なことがほとんどです。落ち込みやすい人は「視野が狭い」ので周りのことが何も見えていません。
そのため「自分」のことしか考えられなくなるのです。
例えば、試しに学校や会社に寝ぐせがついた状態で行ってみてください。「他人はそこまで気にしない」ですよ。
さすがに学校や職場は難しくても、近くのコンビニでも良いです。相手はチラッとあなたの寝ぐせがついている髪の毛を見るかもしれません。
しかしそれは「見ているだけ」です。そこから何も生まれません、こちらが自意識過剰にならない限りは。
自意識過剰になると「さっきの店員、寝ぐせの頭見てたな…。他の店員にも面白おかしく話されてバカにされてるのかな…。これからはあそこのコンビニに行くのは止めよう」と勝手に被害妄想をしてしまいます。
このときに「じゃああなたは、コンビニ店員の髪型を覚えていますか?」ということです。正確には覚えてませんよね。
そういうことなのです。相手は自分が想像してるよりも、自分のことを見ていませし気にもしていません。自意識過剰になると、周りの他人全員が自分に対して「自分と同じぐらい」関心を持っていると勘違いします。
落ち込みやすい人が元気になる対処法
それでは最後に、現在自分のことを「落ち込みやすい性格」と感じている人に向けて「対処法」をご紹介します。どれも基本的なことばかりなので、ぜひ確認してみてください。
根拠のない自信を持つ
まず落ち込みやすい人がする対処としては「根拠のない自信を持つ」ことです。理由はなんでも大丈夫です。
大事なのは「なぜか自信がある」という状態をキープすることです。
ただ本当に何もない状態で自信を持つことは難しいので、「小さな目標」を設定するようにしましょう。もう本当に小さな目標で大丈夫です。
例えば、今日は仕事に行ったとかその程度で問題ありません。世の中には仕事もしてない人もいるなか、8時間仕事をするだけでも「自信を持っていいこと」ですよね。
仕事の内容は関係ありません。
このように、一つずつ自分の目標をクリアしていくことで自己肯定感が高まり、根拠のない自信がつくようになりまう。
自信がつくと、簡単には落ち込まなくなります。
目の前のことに集中する
落ち込みやすい人は、「周りの視線や評価」を気にし過ぎています。
例えば、大勢の前で何か発表をするときも、落ち込みやすい人は「自分がどう見られているか」が気になって上手くしゃべることができなくなります。
そして上手くしゃべれなかったことに対して落ち込んでしまいます。
周りの視線が気になる場合は「目の前のことに集中するのが効果的」です。つまり大勢の前でスピーチをするときは「スピーチする内容」に集中します。
落ち込みやすい人は「その場に集中していない」ことが多いです。周りの評価を気にして自分の目の前の状況に集中していません。
そのため「まずは自分の目の前のことに集中する」のが大切です。余計な雑音とらわれる必要はありません。
呼吸を整える
考え方の対処ではなく、「実際にできること」でいえば「呼吸を整える」のも重要です。落ち着いた精神状態では呼吸も安定してますよね。
それが不安定な状態になると呼吸も乱れます。
呼吸が乱れると、自分でも「精神状態が不安定だ」と気づいてしまい、さらに落ち込んでしまいます。
家でいるようなゆったりした呼吸をしていると、直ぐに落ち込むこともありません。
「自分が落ち込んでいるな」と感じたら、まずは呼吸を整えるようにしましょう。
よく食べてよく寝る
落ち込んでいる状態になると、「寝不足になり、物も食べれない状態」になりやすいです。物も食べずに、寝不足の状態になると「元気が出るわけがない」のです。
普通に考えたら当たり前ですよね。
何も食べずに寝不足の状態だと、健康な人でも落ち込みやすい体質になってしまいます。
落ち込んだときには、なるべくたくさん食べて直ぐに寝るようにしてください。
寝て起きると、気持ちもリフレッシュします。
年を取る
落ち込みやすい人って「若い人に多い」ですよね。40代ぐらいになると落ち込みやすい人は徐々に減っていきます。その理由としては若い人は「敏感な人が多い」のです。
あらゆる物事に敏感過ぎると、落ち込みやすくなります。それが年齢を重ねると、その辺りの敏感な部分が徐々に鈍感になっていきます。
そのため若いころは「女の子にフラれて一日中落ち込んでいた」としても、年齢を重ねると「まぁしょうがないよね」と鈍感になって落ち込まなくなります。
年齢を重ねるにつれてさまざまな経験をします。その過程で「落ち込んだってなにも解決しない」ということに気づくのです。
そうなると、何か落ち込むように出来事があると「まぁ仕方ない」と諦めにも似た感覚になります。
現在、自分のことを落ち込みやすいと思っている人も「10年後」には、「私にもそんな時期があったなぁ」と懐かしく思うようになります。