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「言った言わない」対処法~相手を確実に追い詰める~

「言った」「言わない」争いをすることはよくあります。特に仕事中に「仲が悪い上司や同僚、部下」と「言った言わない」の言い争いになるときは「お互いに引くに引けない」ため問題が大きくなります

さらにやっかいなのは「どちらかがウソを言っている場合」。

つまり上司が「本当は言った」のに「いや、私はそんなこと言ってない。キミは何か勘違いしてるんじゃないかね?ん?」と確信犯的に嘘をついているとかなりややこしくなります。この場合が一番腹立ちます。

このような言った言わないは当然ながら水掛け論になり「解決されないことが多い」です。それでは言った言わないという不毛な時間を過ごさないための対処法です。

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言った言わないの水掛け論になる原因

言った言わない論争を解決する人
「言った」「言わない」の水掛け論ですが、冷静に考えると「あまりにも幼稚」ですよね。しかし当事者になったら「絶対に負けられない戦いがそこにはある!」となります。

しかも「相手がウソを言っている場合」はなおさらです。むしろ「負ける意味が分からない」状態になります。ここまで来ると「プライドの戦い」です。

学生時代はあまりこういった「言った言わない」の言い争いはありません。それは仲の良い友人たちだけで一緒に過ごしているのもありますが、「責任のある行為(仕事)」をしていないからでもあります。

社会人のなかには「責任を取る」というのを異常に怖がっている人もいます。職場の上司なんかは「ほとんどが責任を取りたくない病」にかかっています。

そのため自分に責任がある状況で「逃げ切れそうなとき」は躊躇なく、部下や同僚に責任を押し付けてきます。この「責任の押し付け」が「言った言わない論争」へと発展するわけです。

言った言わない論争で一番多いのがこのパターンではないでしょうか。「相手から言われたから行動した」のに、相手が急に「そんなこと言ってない」というパターン。

これは腹が立ちます。

そして状況証拠を見ても、自分がかなり有利なのですが「決定的な決め手がない」のです。相手のウソなのに、自分もちょっと悪い雰囲気のまま言った言わない論争は終わることになり、結局相手のゴネ得になります。

お互いの事情をよく知らない人からすれば「どっちもどっち」に映るのです。これが言った言わない論争の怖いところです。

また言った言わない論争では「お互いに言葉のニュアンスをはき違えている」こともあります。

つまり一方の人は「言ったつもり」でも、相手の立場からすると「言われてない」と感じることもあるのです。これは日本の文化的に「阿吽の呼吸」で「みなまで言わすな」というのが影響しています。

阿吽の呼吸が良い方向で出ると全く問題ありませんが、悪い方向に出ると「言った言わない」の水掛け論争になります。

さらに上司が言ったことを部下が勝手に「超解釈」をして「言ってない」のに「言われたと勘違い」して行動することもあります。

上司からすると、「本当に言ってない」のに、部下は「超解釈」で「上司から明確に指示を受けた」と勘違いして、言った言わない論争に発展することもあります。

例えばA上司が「Bくん、時間あるときでいいから各エリアの売り上げの資料集めといて」と言うと、Bくんは「重要な仕事もほったらかしにして」資料を作っています。

するとBくんは別のC上司から「あの件(重要な仕事)はまだ?」と問われ「今はA上司から言われた仕事をしています」と答えます。

Bくんが重要な仕事をせずにくだらない仕事をしていたのでC上司は怒り心頭。Bくんを連れてA上司に文句を言いに行きます。

「Bくんに余計な仕事をさせないでほしい。こっちは重要な仕事をさせている!」

「いや待ってください。私は『時間あるときに』と言いましたよ」A上司はBくんのほうを向きながら答えます。

「言われてません。この仕事をするようにと指示がありました」とBくんはバカ丸出しの顔をしながら答えます。

こうして「言った」「言われてません」と不毛な水掛け論が始まります。怖いですよね。

仕事中の「言った言わない論争」は圧倒的に時間の無駄なため、適切に対処する必要があります。

言った言わないの対処法

対処法を伝える人

言った言わないの対処法は仕事をする上で「必須の能力」です。世の中には「自分に責任のないところ」では良い顔をしてくれる人が多いですが、「自分の責任になると一気に人が変わる」人もいます。

自分に責任を押し付けられそうになってから後悔しても遅いです。言った言わない論争にならないためにも「事前の対処」は必須です。こういったスキルは世の中を上手く渡っていくためにも非常に重要となっています。

信頼できない人と2人だけの口約束は絶対にしない

まず最も基本的な対処法ですが、「信頼できそうにない人」は、2人きりの状況で口約束をするのは止めましょう。口約束をしてもいいですが、できるだけ「周りに人がいる状況」でするようにします。

上司の人が部下に指示を出す場合、ひそひそと指示を出すではなく「あえて」みんなに聞こえるように大きな声で指示を出すほうが効果的です。

あとから言い逃れをできないようにします。

部下の立場の場合、信用できない上司からの口約束はなるべく「第三者を巻き込む」ようにします。信頼できない上司から何か指示を受けたときは、「指示を受けた内容を声に出して反すうする」のも効果的です

声を出すことによって上司に確認させると同時に「周りの人」にも聞いてもらいます。こうすることで、後から「そういうつもりで言ったんじゃない」という言い訳をできないようにします。

信頼できない人と2人きりでの口約束は「確実に守られない」という前提で行動すると、実際に口約束が守られなかっても、そこまで落ち込むことはありません。

やっぱりアイツやってきたか、とある程度の心構えができます。

メールや書類を作成し相手の承諾を得る

次の対処法は「文字に残す」という方法です。これは「言った言わない」に対する一番基本的な対処法ですよね。

メールや書類に残すことによって「証拠」ができます。この証拠というのが社会人においては強力な武器になります。

逆に証拠を残さないで重要な約束などをするのは「かなりリスクが高い」という認識を持つ必要があります。取引先から上手い話を持ち掛けられても「書類を作成して相手のハンコをもらう」まで気を抜いてはいけません。

メールや書類を作って「相手に送信・見せるだけ」では不十分です。メールの場合だと相手からの返信、書類の場合はサインをもらうまでがワンセットです。

よく何か問題が起きたときに「メールを送りました」と言う人もいますが、それではちょっと弱いです。忙しい人の場合だとメールは山のように来るので、「メールをすべて見る時間がない」可能性もあります。

そのため「メールは返信が来て相手の承諾を得るまで」送るようにしましょう。こちらの判断で「送ったから大丈夫だろう」ではダメです。

また最初は口約束をしてしまったときも、「相手が信用できない」ときは直ぐに席に戻って文字に起こしましょう。

「先ほどの件ですが・・・」という具合に「内容を再度確認するというテイ」でメールで確認するようにしてください。口頭でのやり取りは、「水掛け論になるためのフラグ」と考えたほうが良いです。

録音機を使う

録音した音声を聞く
最後は最終手段の「録音機(ICレコーダー)」を使う対処法です。仕事をしていると、同僚や上司、さらには部下のなかに「全然信用できない人、もしくは完全に自分の敵」がいます

世の中には自分の味方だけがいるのではありません。「明らかに敵」の人もいます。本当にいます。このようなときは「自分を守るため」に録音機を日頃から使うようにしてください。

録音機はそこまで高いものではありません。数千円で自分の身を守れるなら安いものですよね。

「言った言わない」をあえて使ってくる人もいます。

気の弱い人などは上司などから「言った言わない」の水掛け論を仕掛けられても「何も言えない」ということもあるのではないでしょうか。

その状況を利用してきて、貶められる可能性もゼロではありません。そのため「まずは客観的な証拠」を取るようにしてください。

「言った言わない」は仕事の場面だけのことではありません。

人生のなかで重要な場面では録音機をなるべく使うようにしましょう。

例えば「保険の契約」「大きな仕事の契約」「大きな病気にかかったときの病院での診断」のときです。これらの状況は人生でもそんなに経験する機会ではありません。そのため「言った言わない」論戦になったときに「被害を受けるとダメージが大きすぎる分野」なのです。

またメディア関係者との「取材」でも後から何を書かれるか分からないので、取材内容を録音するのは大切です。

録音を使うときは「相手が信用できないとき」「重要な場面のとき」はいざという時のお守りという感覚で持つようにしましょう。録音は非常に効果的です。