「ありがとう」とお礼を言わない人っていますよね。些細なことでも、こちらが相手に何かをしたときは「ありがとう」と言ってもらいたいと思うのは当然です。
それなのにお礼を言わない人は「やってくれて当たり前」と言わんばかりの顔をします。
特に職場で嫌いな上司や同僚にお礼を言わない人がいたらイライラしますよね。もっと身近な恋愛中の彼氏・彼女、あるいは旦那・奥さんがお礼を言わない系の人の場合もあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、こちら側の厚意を無視して「やってくれて当たり前」のような顔をしているお礼を言わない人の心理について書いていきます。
お礼を言わない人の心理
お礼を言わない人は、「こちらの厚意」をどのようにとらえているのでしょうか。何かしてあげても「お礼の『お』の字もない」と誰だってイライラします。
皆さんの周りにいるお礼を言わない人を想像しながら読み進めてみてくださいね。
やってくれて当たり前と思っている
まず一番多いのが、「お礼なんて言う必要ない。やって当然だ」という心理状態の人です。太陽が東から昇って西に沈むのが当たり前のように、お礼を言わない人にとっては「相手の厚意は、『やって当たり前』」なのです。
そのためお礼を言うという発想がそもそもありません。
一番簡単な例で言うと、「女性が家で作る料理」です。
付き合ったり結婚したりすると、女性は毎日料理を作ります。そして男性が料理を食べるわけですが、たまには「きょうも美味しいね」とか「いつもありがとう」という言葉があってもいいはずです。
しかしお礼を言わない男性からすると「俺は働いてるし、嫁は専業主婦。料理を作るのは当然のことだ。それよりきょうの味噌汁、ちょっと味濃いんじゃないか」という感じです。お礼を言わないだけじゃなく、味にまで注文を付けてくる始末。
お礼を言わない人は「それぐらいやるのは当然だろう」と思っているので「お礼を言う」なんてことはあり得ないのです。
また家庭だけじゃなく、仕事をしていてもお礼を言わない人はいます。シチュエーション的には「上司」の場合が多いです。
上司「あ、そうだ。Aくん、前言ってた資料はできた?」
部下「できました。資料のなかで重要なところには付箋を付けています」
上司「あぁそうか」
部下「・・・」
部下は「良かれて思って」上司から指示された以上に良い資料を作成しています。普通は上司だったら、「あぁそうなんだ、ありがとう」ぐらいは言っても良いところです。
職場ではこういう些細なことでもお礼を言わないと、人間関係がギクシャクしてきます。部下も上司からお礼を言われないと「もう最低限のことしかしない!」となりますよね。
また上司の責任になりそうな仕事のミスをカバーしても「お礼を言わない」上司は多いです。そういったことも「部下なら当たり前」と考えているので、「お礼を言う」ということはありません。
想像力が全くない
お礼を言わない人は「想像力が全くと言っていいほどない」です。想像力があると、「相手がどういう工程を経て自分に対して何をしてくれたか」というのが分かります。
家で料理を作ることも、「完成した料理が急にボンと出てくることはない」のです。材料をスーパーで買って、野菜・肉を切って味付けをして炒めたり焼いたりして、最後は盛り付けまでしてようやく食卓に並びます。
お礼を言わない人は、「料理ができるまでに、女性が何をしていたか」というのが想像できていません。
簡単にいえば「大変さが分かっていない」のです。
職場でも、部下が資料に付箋を付けてときは「普通なら」部下が自分に対して丁寧な仕事をしてくれていることが想像できます。通常は資料を作るだけでいいのに、余分な作業をして重要そうな部分に付箋を付けています。
「ただ付箋が付いてある」だけではないのです。付箋を付けるのにもそれなりの労力がいることを、お礼を言わない上司は理解していません。
マウントを取られたくない
お礼を言わない人のなかには、「お礼を言うことで相手にマウントを取られたくない」という心理の人もいます。
このような考えの人は「お礼を言うと相手の立場を有利にさせて自分が不利になる」と感じています。この心理状態になっている人は、お礼を言わないこともありますが「死んでも謝らない」という特徴も同時に持っています。
お礼を言わない人は謝ることもできません。
お礼を言うことは、相手に自分の感謝の気持ちを伝える行為なので、「お礼を言っても自分の立場が下がることはない」です。それが「相手にお礼を言っている『自分』」を中心に考えると、自分に非があるからお礼を言わなければならないと妄想し、相手に「ありがとう」を言えなくなります。
マウントを取られなくない人は「自分の立ち位置を1ミリも下げたくない!」と強く願っているので、少しでも自分の立ち位置を下げるような言動はしません。
自分はお礼は言わないけど相手には言ってほしい
お礼を言わない人で、一番イライラするタイプがこの「相手にはお礼を言ってほしい人」です。限界突破しています。お礼を言わない人は、「自分もお礼を言われないでいい」と考えている人はいません。
いやむしろ、お礼を言わない人に限って「自分に対してはありがとうと言ってほしい」と思っています。これが本当にやっかいです。
例えば毎日女性が料理を作っていて、休みの日にたまたま男性が昼食にパスタを作ったとします。このとき女性はテレビを見ているわけですが、お礼を言わない彼氏は
「ねぇテレビばっか見てないでちょっとは手伝ってよ」などと言います。
いやいや、お前普段わたしが料理作ってる間テレビ見てるやろ!と言いたいところですよね。
さらに「普通に」パスタを食べ終わると「パスタどうだった?美味しかった?仕事で疲れてたけど頑張って作ったんだよね。ありがとうの一言ぐらいないの?」
とぐいぐい聞いてきます。それにどうやら「洗い物はしない」ようです。
お礼を言わない人は、自分はお礼を言わないのに「相手にはガンガン言ってくる」という性質もあるので注意が必要です。
お礼を言えない病気を発症している
最後は「お礼を言えない病を発症している」場合です。
ありがとうと言うと熱が出るような病気にかかっているとしか思えない人もいます。こういった人は「死んでもお礼を言わない」です。
このように「病気にかかっているとしか思えない人」は実際います。そうじゃないと合理的な説明ができないのです。
お礼を言えない病気にかかっている人に「どうしてお礼を言わないの?」と聞いても、「何が?」とサイコパスな答えをされる可能性が極めて高いです。
病気にかかっているので、相手は無自覚なのです。
それにこのように「あの人は病気なんだ、かわいそうに」と自分の心の中で処理するほうが、「こちらのメンタルは安定」します。
お礼を言わない人に対して、「ずっと」なんであの人はお礼を言わないんだろう!おかしい!とイライラしてたら、お肌に悪いです。吹き出物ができます。
お礼を言われないだけじゃなく、その人のせいでイライラまでさせられるのは「二次被害」です。お礼を言わない人のことを「病気にかかっている」と思うことで、こちらのメンタルが随分ラクになるので、対処法としてオススメです。
一番ダメな対処法は「相手にお礼を言ってもらうようにする」ことです。
正直、これは無理です。相手がまだ子供なら「お礼をちゃんと言わないとダメだよ」と言えば、理解してくれます。しかし相手が20歳を超えている場合はもうあきらめたほうがいいです。