職場に1人や2人は「全然言うことを聞かない部下」がいます。
何かあると「口答え」か「無視」をしてくるので、「ストレスで禿げそう」になるのです。こちら側としては「仕事中ぐらいはちゃんとやってほしい」と思っているだけなのに、部下はなぜ言うことを聞かないのでしょうか。
言うことを聞かない部下の特徴や心理を丸裸にしてから、効果的な対処方法までご紹介します。
言うことを聞かない部下の特徴
言うことを聞かない部下が身近にいる場合、まずは「部下の特徴」をカテゴリーに分けて考えてみましょう。問題を細分化することで、より具体的な対処もできます。
言うことを聞かない部下には主に次の3つの特徴があります。
- 自分のことを優秀と勘違いしている部下
- プライドが高くて仕事ができない年上の部下
- 単純にそりが合わない(女性の部下に多い)
それでは具体的に一つずつ見ていきましょう。
自分のことを優秀と勘違いしている部下
言うことを聞かない部下で一番多いのが
「自分のことをスーパーサラリーマンだと勘違いしている部下」です。つまり自分は優秀で、上司は自分よりも仕事ができないと判断しています。
そのため「何で無能な上司の言うことを聞かないとダメなの?三行で教えて」となるわけです。
これは断言できますが、私の個人的な経験から言っても、「上司に対してあからさまに反抗的な態度を取る人」は優秀ではありません。
例えばプレゼンや営業など偏った才能はあるかもしれません。ただそれは「社会人として必要な能力のうちの一つ」に過ぎません。こういった自分のことを優秀と勘違いしている部下は、ある程度の役職から上には行けません。
必ず誰かが足を引っ張ります。
このタイプの部下は現場レベルでは優秀ですが、管理する立場になると「全く管理できない」のです。これはすでに「自分の上司に対して言うことを聞かない」ことで自ら実証しています。
私の周りでも実際に「上司の言うことを聞かない人」は何人かいました。その後、現場レベルから管理をする役職になるときは「全員が脱落」していました。
「現場レベルの仕事ができるだけなのに、自分のことを過度に優秀と勘違いしている部下」は、上司に対して反抗的になります。ただ「本当に優秀な部下」の場合だと、「そこそこ上司も立てている」ことが多いです。仕事だけでなく、人間関係もそれなり上手に築いています。
つまり「出世する上で何が重要か」というのを本当に優秀な部下は知っています。
部下の言うことを聞かない部下は「短期的なことしか考えることのできない」なので、上司に反抗的な態度を取るとそれが将来どう影響するかまでは頭が回りません。
プライドが高くて仕事ができない年上の部下
次にやっかいなのが「年上の部下」ですよね。年上の部下に指示をする場合は、普通の日本人的感覚なら気を使ってしまいます。
こちらがそれなりに気を使っているのに、「向こうは言うことを聞かない」。
これってあまりにも理不尽ですよね。年上の部下で言うことを聞かない人は「プライドが無駄に高く、その上仕事ができない」ことが多いです。
まず前提としてしっかり理解すべきなのは、「自分よりも年上なのに出世していない」という点です。さらに、いくら年下とはいえ上司の言うことが聞けないのは「社会人としての資質に問題あり」です。
ただこういう人は「社内政治に熱心」な傾向があります。仕事はできませんが、社内政治には力を向けているので
「あの上司って、ちょっとズレてない?」とか「仕事できないよね」などと悪口を言いふらす傾向があります。
この時点で「年上なのにどうして出世できないか」の理由が分かりますが、そのことに年上の部下だけが気づいていません。また年上の部下は、年下上司から言うことを聞かないことによって、自分の小さなプライドを必死で守っています。
そうしないと「年上なのに出世もできない、仕事もできない人」と周りに思われるんじゃないかとビクビクしているわけです。
単純にそりが合わない(女性の部下に多い)
最後は、もう生理的に合わない部下です。男の部下の場合は、何となく合わせてくれることも多いですが「女性の部下はそうはいかない」です。
上司の言うことを普通に無視します。
男の場合は、なんだかんだで出世もしたいし、家のローンもあるし・・・といろいろ妥協できる点はありまが、女性の場合はそういうのは関係なく態度に表してきます。
「だって嫌いなんです」と。
これには複合的な要素があります。まずは「見た目」。清潔感がないとか品がないとか。そして「内面」。誰かに対してえこひいきをしているとか、責任を取らないとか。
こういったことが複雑に絡み合い、「あいつの言うことは死んでも聞かん」となります。
女性部下の場合は、マジで「全身から嫌いオーラがスーパーサイヤ人のように出ている」のです。私は人のオーラなどを見ることはできませんが、女性が嫌いな上司に対して出しているオーラは察知できます。
こういった単純に合わない部下は、「どこの職場でも1人や2人はいます」よね。世の中には多くの人がいるので、絶対に自分とは合わない人がいるのは仕方ありません。その人が偶然、自分と同じ職場にいるだけです。
【ストレス】どうして部下は言うことを聞かないのか
言うことを聞かない部下を持っている人のなかには
「どうして自分の言うことを聞かないのだろう」と不思議に思っている人もいるのではないでしょうか。他の人のことは聞いているのに、自分の言うことだけに対して「うんともすんとも言わない」。
上記でご紹介したような特徴を持っている部下がいるのは理解できますが、「どうして自分なんだ」という気持ちではないでしょうか。
職場で毎日顔を見合わせる場合は「ストレスで禿げそう・・・」と感じている人もいるのではないでしょうか。
言うことを聞かない部下への効果的な対処方法
それでは言うことを聞かない部下への効果的な対処方法についてご紹介します。対処する方法も上記でご紹介した3つの特徴別に書いていきます。
自分のことを優秀と勘違いしている部下
自分のことをスーパーサラリーマンだと勘違いしている部下には「ガツン」と言うしかありません。それは「出世をチラつかせる」必要があります。
自分のことを優秀だと勘違いしている部下は、上司に対する反抗的な態度が、今後の出世でどのようになるのかを理解していません。
そのため上司の言うことを聞かないという極端な行動が取れるのです。
優秀と勘違いしている部下は「出世欲も強い」ことが予想できます。そのポイントを上手に利用します。
対処法としては次の2つです。
- 優秀だと勘違いしている部下のライバルの部下を可愛がる
- はっきり部下に伝える
「優秀だと勘違いしている部下のライバルの部下を可愛がる。これが現実的には最も有効かもしれません。言うならば「派閥」を作っていくのです。自分のほうが上司なので、「人事」についても部下よりかは関与することができます。
そのため自分のことを優秀と勘違いしている部下を出世させないようにするのです。政治の世界では人事が非常に大切ですが、それは会社のなかでも全く同じです。
社会人ではこのぐらいの狡猾さがないとやっていけません。「もし自分が言うことを聞かない部下が出世して自分の上司になったら」どうしますか?
もう悲惨ですよね。ちょっとでも失敗すると「先輩たのんますよー」とニヤニヤされながら言われるのは目に見えてます。ストレスで禿げるどころではありません。
次は「はっきりと部下に自分の思いを伝える」のもアリです。
そんな態度を取り続けていたら、仕事の効率が悪くなる。自分勝手な行動は取らないでほしい。と自分の考えていることを伝えるのは大切です。
そして相手に自分の考えを伝えたら、相手からも何らかの反応があるはずです。その反応によって、今後、その言うことを聞かない部下と仲良くするのか、「敵」と認定して徹底的に戦っていくか対応を決めましょう。
基本的には会社のなかでは「上司が有利」なことを忘れてはいけません。自分にできて、部下にできないことは何なのかをじっくり考えましょう。
プライドが高くて仕事ができない年上の部下
次は「言うことを聞かない年上の部下」です。こちらの部下の場合はそこまで気にする必要はありません。年上で部下ということは「今後もずっと自分のほうが上司」である可能性が高いです。
そのため「よっぽどのことがない限り立場が逆転することはない」です。これは大きいですよね。社会人にとって「役職は大きなパワー」なので、年下だろうが関係ありません。
まずは「自分のほうが地位が上」としっかり認識してください。それから「丁寧に対応する」だけで十分です。
相手が無視をしていても、冷静に対応しましょう。周りからも「年上の部下がいつまで経っても年下上司の言うことを聞かないのは印象が悪い」です。
第一、年齢が上なのに職場で言うことを聞かないという幼稚な対応をしている限り、職場で本当の信頼を得ることはできません。
そんな人はほっといても大丈夫です。勝手に自爆するので、自分は冷静に大人の対応をしましょう。
単純にそりが合わない(女性の部下に多い)
単純にそりが合わない部下が「男の場合」は仕方ありません。そのままそりが合わないままずっと続けるしかありません。男には社会に出ると7人の敵がいるものです。
そのうちの1人がたまたま同じ職場にいるというだけのことです。
ただ「女性の部下の場合」はできれば「上司が折れて」味方にしたいところです。その理由としては「女性にめちゃくちゃ嫌われている人は出世しない」というのが著者の個人的な実感としてあります。
出世する人はそれなりに女性の部下とも上手くやっています。
女性の部下との対処法の基本は1つしかありません
「コミュニケーションを取る」以外の解決法はないです。そのため言うことを聞かないとしても「たまには」言うことを聞いてくれることがあるはずです。そのときに「分かりやすく感謝を伝えて」こちらが折れるような努力が必要です。
言うことを聞かない女性の部下に対して「上司が逆に無視をする」というのが最悪の対応です。女性の場合はしっかりとコミュニケーションを取れば、強力な味方になることもあります。
言うことを聞かない部下を辞めさせるのは止めたほうがいい
言うことを聞かない部下がいたとしても、「無理やり辞めさせる行動」を取るのはオススメしません。そういった行動を取ると
「パワハラやモラハラ」に該当する可能性が高くなります。
そして言うことを聞かない部下に逆に利用されて「自分が会社を辞めるハメに」なるかもしれません。そうなったらまさに「ミイラ取りがミイラになった」状態なので、絶対に後悔します。
そのため言うことを聞かない部下に対して「積極的に辞めさせるような行動を取る」のはリスクが高すぎます。今の時代は「パワハラやモラハラに対しては非常に厳しい」です。言うことを聞かないというのは逆パワハラに該当しますが、まだまだ社会的には認知されていません。
言うことを聞かないからといって極端な行動を取れば、こちらに責任が来ることもあるので細心の注意が必要になります。